上級者も納得、Kawai CA48電子ピアノ

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ピアノを本格的に練習したい(させたい)が、アパートやマンションのルールで演奏できない」と言った悩みは、日本の住宅環境ではよくみられる。

電子ピアノって聞いたことあるけど、ちゃんと中級、上級でも満足いくものなの?

そんな人にお勧めなのがKawai CA48だ。

大学・大学院のピアノ演奏・研究卒の筆者が説明しよう。

このモデルに適するユーザー
  • 本格的にピアノを練習したいが、アコースティックを用意できないユーザー
  • グランドピアノのようなタッチと重い鍵盤を求めるユーザー
  • 高速連打など、上級者の技術を使った練習を行う必要があるユーザー

カワイ 電子ピアノ(プレミアムローズウッド調)【高低自在椅子&ヘッドホン付き】KAWAI Concert Artist SERIES CA48R

最初に結論を言ってしまおう。この電子ピアノの最大の魅力はリアルな鍵盤にある。微妙な音使いといった繊細な練習はグランドピアノで行うしかない。譜読みな日々のエクササイズなら、上級者でも退屈しないモデルだ!

電子ピアノに何を求めるか

piano

まず、始めに言ってしまうが、ミドルクラスの電子ピアノに音質を求めてもあまり意味がない。これにはいくか理由がある。

音質を求めない理由
  • 高価なモデルでない限り、音質自体はさほど変わらない
  • たとえ、高価なモデルであっても、微妙な音の実験はアコースティックでやらなければ意味がない

20年くらい前では、電子ピアノの音はその名の通り電子的に作られたものだった。そのため音が安っぽいというのがあたりまえであった。しかし、現在は実際のピアノの音をサンプリング(録音)して、それを音源に組み込んでいるので、スピーカーの違いによる差はあっても、音質自体はどのようなモデルでもさほど変わらない。

高価なモデルは、サウンドのバリエーションが豊富であったり、タッチパネル機能、より高度な自動演奏、外部出力機能といった、電気機器的な機能は豊富であるが、「ピアノそのものとしてのクオリティ」についてはあまり変わらない。

当然、100万円ほどするグランドモデルであれば、実際のピアノと同じようにサウンドが木の響板を伝わるものもある。それならば、当然音質は良くなるが、あまりにも高額すぎる。

では、何を求めるか。

それは鍵盤の完成度しかない。

微妙な音色の付け方、ペダルのレイヤー、そのような実験はグランドピアノを使って練習するしかない。こればかりはどうにもならない。しかし、この電子ピアノは上級者でも、日々の指の練習、譜読み、初見の練習などに十分使うことができる。

CA48 のアクション

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Kawai CA48は、Kawaiの電子ピアノシリーズでもミドルクラスモデルだ。1ランク下のCNシリーズと大きく異なるところ、それは木製鍵盤にある。上の写真からもわかるが、この木目はフェイクではない。

シーソー式木製鍵盤グランド・フィール・スタンダード・アクションという技術が適用されている。

その名の通り、鍵盤は木製で、グランドピアノのように長く、しっかりとしたアクションを得ることができる。当然エスケープメント(キーを押し込んだ時のクリック感)にも対応しており、通常のアコースティックとほぼ変わらない鍵盤のタッチを得ることができる。

安い電子ピアノで致命的な点は、鍵盤の軽さ、そしてそのレスポンスなのだ。

黒鍵も安物とは違い、しっかりと木製感がある。表面加工も高級感があり、滑りにくい仕様になっているところも魅力的だ。

ケバケバしい機能はいらない!

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最近の電子ピアノでは、タッチパネルを搭載したものや、外部演奏機能を向上するためのユニットが付いたモデルも少なくない。

しかし、こういった機能があっても、ピアノとしてのクオリティは上がらない。値段が高くなるだけだ。このような事情を理解していないと、値段が高いので高級だと思いがちだ。しかし実際には、余分な機能が付いていれば、それだけ故障箇所が増える。大していいことはない。

CA48の操作パネルは至ってシンプル。数個のボタン操作のみで必要な機能を簡単に呼び出すことが可能だ。

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この電子ピアノを自動演奏目的で使うのでない限り、シンプルな作りである方が操作性が良い。

電子とは言えど防音対策を!

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電子ピアノなら音量も調節できるし、ヘッドフォンをすれば騒音は問題にならない」と思いがちだ。これは、鍵盤のアクションがそれほどしっかりしていない格安モデルには当てはまるかもしれない。しかし、CA48のような鍵盤のアクションにこだわっているモデルは、ピアノの音が騒音になるのではなく、鍵盤を押したときの「ゴトゴト」という音がけっこう下に響く。

せっかく電子ピアノを購入したのに下の階から苦情が…。練習できない…」とギブアップするのはまだ早い。

電子ピアノ専用のマットを敷いたり、防音効果のあるパネルを下に敷くだけで、かなりの防音効果を得ることができる。

神経質に音を気にするのであれば、数層にわたってマットを敷くことをお勧めする。

写真では、防音効果のあるパネルを2式購入して、それを張り巡らせている。

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ホームセンターにも、似たようなものが売っているので入手には困らないだろう。

さいごに

Kawai CA48は、初心者にはもちろん、鍵盤の重さや、素早いアクションを求める上級ユーザーにも納得できるモデルだ。

繊細な音のコントロールは、実際のアコースティックで練習するしかないが、日々のエクササイズや譜読みに使うのであれば、上級者もうなづくことができる一品と言える。

カワイ 電子ピアノ(プレミアムローズウッド調)【高低自在椅子&ヘッドホン付き】KAWAI Concert Artist SERIES CA48R

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