2画面スマホの新しいカタチ、LG G8X ThinQ

5.0

サムスンのデュアルスクリーン、ファーウェイの2画面携帯(発売は見送り)いずれも、最先端スマホとして、非常に高額で販売されている。そこでLGは考えた。もっとお手軽に2画面スマホを提供できないか…。そこで生まれたのがLG G8X ThinQだ。

結論から言ってしまおう。このモデルは最高だ。すごくいい。大画面スマホファンなら、気にいること間違いなし!iPhone XS Maxからの乗り換えとなったが、まったくもって後悔はない!!!

これが梱包内容だ!

ごく一般的なスマホセットだが、なんと、充電器は付属していない。通常のUSB Type-C で充電可能なのでそれほど困ることはないが、充電器くらいつけてほしいものだ。

新しい発想のデュアルスクリーン

これまで、数社がデュアルスクリーンを発表してきたけれど、これはちょっと違う。一見すると普通のスマホに過ぎない。だが、この機種はカバーに秘密があるのだ。カバーをつけることで2画面携帯へと返変身する。これにより、信じられないほどのコストパフォーマンスを実現している。

良いところ、悪いところ

どんなっすごいデバイスにだって、良いところと悪いところがあるのは当然だ。

良いところ

・デザインが良い
・コストパフォーマンスが素晴らしい(2画面ケース付きで55,450円)
・2画面でのマルチタスキングが可能
・通常のスマホ(1画面)としても使える
・2画面ケース装備状態でも、それほどがさばらない
・ゲームのプレイ感が向上する
・イヤフォン使用時の音質が良い

デザインが良い
ケースの表面はミラー仕様になっており、文字通りものがくっきり映るほどだ。これがなかなか美しい。指紋がベタベタつくのは確かだが、指紋防止用フィルムなどを貼れば改善できるだろう。

2画面でのマルチタスキングが可能
電子メールを開きながら、ブラウザを開きたい。チャットを開いたまま別の資料を参照したい。ラインで会話しながら、YouTubeをみたい。この「ながら」作業が実現されるのは、非常に大きな利点と言える。ビジネスマンなら方画面にカレンダーを開きながら、別の画面でビジネスチャットを行うことができる。カジュアルユーザーなら、何気ない会話を交わしながら、ソーシャルメディアをチェックできる。これは新しい体験だ。

通常(1画面)のスマホとしても使用可能
最近話題になっている折りたたみタイプの2画面スマホでは、決してシングルデバイスに戻ることはできない。折りたたんだとしても、この2画面の「ずんぐり」から逃れることはできないのだ。その点、この機種はケースで2画面を実現しているため、ケースを外すだけで普通のスマホに戻ることができる。また、クリアタイプのカバーも付属していて、すぐに取り付け可能なため、機能的な「着せ替え」が可能だ。

2画面ケース装備でもがさばらない
デュアルスクリーンの重なりとなれば、当然厚さが懸念されるところだろう。ところが、本体自体が薄さに優れているため、ケースを装備しても、それほど暑く感じられない。iPhone XS Maxと比較してみよう。当然、やや厚さはましているが、それほど大差はない。重さにしても、ひどく重いというわけではない。

ゲームのプレイ感が向上する
このモデルでは、片面をゲームコントローラーとして使用することが可能だ。そのため、ゲームのプレイ画面を使用してコントローラーを操作するという、今までのスマホならではのゲームの操作性の悪さが改善されている。これにより、Nintendo DSやゲームボーイのような操作性が実現されている。

イヤフォン使用時の音質が良い
LG G8Xでは、次世代外部出力システムのHi-Fi Quad DACを採用している。このシステムは、外部出力、つまりイヤフォンやスピーカー接続を行った際のデジタルディストーションを抑えることに成功している。内蔵スピーカーのクォリティはそれほどよくないが、イヤフォンを接続すると臨場感を体験することが可能だ。これで動画鑑賞やゲーム例の臨場感が増すこと間違いない。

悪いところ

・2画面で使用するとバッテリー消耗が激しくなる
・ケースをつけた状態での充電が不便
・ランチャーを変更しても拡張画面には反映されない
・カメラの質がイマイチ
2画面でのおサイフケータイの使用が不便

2画面で使用するとバッテリー消耗が激しくなる
2画面、つまり外部モニターへの出力を行っているため、バッテリー消耗が激しくなるのは当然だ。しかし、悪いといわけではない。常時2画面にして通常のタスク(メールやメッセージ)ブラウジングなどを行ったところ、7時間は使えるようだ。シングルモードであれば、丸1日使っても問題はない。携帯バッテリーを持つと安心できるだろう。

ケースをつけた状態での充電が不便
おそらくこれが一番のネックだろう。ケースを装着した状態では、通常のUSB Type-Cを挿入できないため、付属のコネクターを使用することになる。これはマグネット式で、勢いよく貼り付くのだが、簡単に外れてしまう。そのため、机の上に置いた状態で充電を行っている場合、ちょとした衝撃でコネクタが本体から外れていまう。外れたことに気がつかずに、もう充電が完了しているだろうと思って確認してみると全く充電できていないということが多々あった。

ランチャーを変更しても拡張画面には反映されない
第2画面は第1画面の延長といった形で表示されるのだが、ランチャーを変更しても通常の状態で表示される。つまり、テーマなどをランチャーなどで変更しても、そのままの状態が第2画面には表示されてしまうのだ。

カメラの質がイマイチ
スペックを見たところでは、それほど悪くは見えないが、iPhone Xのようなクォリティとは比較できないというのが正直な感想だろう。カメラにこだわるユーザーを満足させるのは難しいと思われる。

おサイフケータイの使用が不便
ケースを付けた状態で360度画面を回転させ、メイン画面の後ろにだ2画面を収めるとおサイフケータイやSuicaが反応しなってします。だが、開いた状態でタッチするのは、あまり使用感のよいものではない。コンビニなど、タッチ機器が多いレジでは、開いた第2画面が邪魔になってしまうことが多々ある。

結局どっち?

もちろん、このモデルには善し悪しも存在するが、ビジネスパーソンなど、方画面でメールを開き、別画面でスケジュールをチェックするといった操作を夢見ていたユーザーの救世主となることはまちがいなしだ。

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