英日翻訳者はTOEICを受けるべきか

paper test

「翻訳者にTOEICは必要か」。Webを見ていると、さまざまな意見がある。

「TOEICは別に翻訳能力とは関係ないからいらない」だとか、「TOEICは英語力というよりも単なるテストだからいらない」とか。フリーランスの在宅翻訳なら必要ないが、派遣や勤務形態の雇用ではスコアを持っていると便利だ。
Aiden先生が助言しよう。
日本の雇用主を相手に仕事をするならTOEICは900点以上をとっておけ。

なんでTOEICなんて受けるんだ!

理由は簡単。日本企業(日本人の雇用主)はTOEIC大好き人間だから。英語圏で大学・大学院を卒業しようが、英語圏での生活が数十年であろうが、帰国子女であろうが、なんであろうが、日本人であれば、「TOEIC何点ですか?」ってしつこく聞かれることになる。そこでイチイチ「TOEICは翻訳や英語力と関係ない」などという議論を行ってTOEICの不要さをアピールしても時間の無駄だ。
次の2つのインタビューのシナリオを見てみよう。

TOEICで高得点をたたき出しておけば面倒な質問も秒殺できる

シナリオA
会社の人「TOEIC何点ですか?」
翻訳者「受けたことありません」
会社の人「とりあえず点数ほしいんですが…」
翻訳者「~年の翻訳経験と4年の留学経験があります」
会社の人「でもスコア出してもらいんたいんですよ」
翻訳者「…。TOEICでなんて翻訳スキルは測れませんよ」
会社の人「すべての募集者にお願いしていますから」
翻訳者「…」

シナリオB
会社の人「TOEIC何点ですか?」
翻訳者「920点です」
会社の人「すごいですね。さすがです」
翻訳者「TOEICで翻訳スキルは決まりませんが、こんなの当然です」

Bのほうがクールなのは明らかだ。

TOEICで英語力がわかるかなんてどうでもいい

シナリオAとシナリオBを比べて「Aのほうが印象良い」と思う人はいないだろう。TOEICが機能的な英語力を証明しようがしまいが、日本でTOEICがビジネス英語の測りである限りこの 質問は投げられる。日本の雇用主の多くは、スコアにこだわる。850点程度が上級と言われているので、これを大きく超えておけばいい。「TOEIC何点ですか?」「920点です」これならどうにでもなる。

そもそもTOEICはそんなに翻訳スキルと関係ないか

通常のTOEICでは、リーディング、文法、リスニングの試験が行われる。リーディングはビジネス設定のものから、広告、記事などの短いものを読み読解力を測られる。文法では、それほどマニアックなものではなく、現代でも普通使用されているものが多く出題される。リスニングも特にひねった内容ではなく、ごくごく日常的もしくは普通のビジネス上の会話での出題が一般的だ。これは、翻訳スキルにも必要な要素だ。もちろん、翻訳には日本語(もしくはターゲット言語)を書く技術が求められるわけだが、読解や聞き取り(映像翻訳など)ができてなければ話にならない。

脳の体操だと思って受ければいい。英語のおさらいや復習だと思ってもいい。英語力のメンテはどのみち必要だから。

さいごに

「TOEICで英語力は測れない」、「TOEICで翻訳スキルは決まらない」。これらのセリフは900点以上をたたき出してから言うと説得力もあるし、クールだ。

それだけ

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