日本のスターバックスではコーヒーを注文した後、並んで待つように言われる。海外では、名前を聞かれてそれを呼ばれるというほうが圧倒的に多い。そういったネタは、Google師匠に尋ねれば、すぐにわかることだ。ぼくは、この「名前を呼ぶ」という接客を利用してよく遊んだ。そのいくつかを紹介しよう。
「ラテお願い」。「はい、ではお名前は?」。
ぼくがアメリカ西海岸や中華圏にいたとき、スターバックスに限らず、コーヒーショップでの注文の様子はこんな感じだった。注文を取る店員が客の名前を聞く。そして、その店員が聞いた名前をカップに書く。さいごに、コーヒーをつくって、それを客に渡す店員がそのカップに書かれている名前を呼んで客に取りに来てもらう。
ぼくの名前は当然、日本人の名前だ。だから、姓を言っても、名を言っても、「は?」って言われてイチイチそのスペルを説明するのが面倒だった。たとえば「山田」っていう名前なら、わざわざ「YA MA DA」って説明しないと行けないし、中華圏なら、「〜の山に〜の田」って説明しないといけない。
これは退屈だし、なんといってもメンドウだ。
そこでぼくはある日思いついた。
こりゃあ遊べるかも。
って。
まずは普通の人のやり取りを紹介しておこう。普通は次のようになる。
店員:お名前は?
客:ジョンです。
しばらくして注文の品ができあがって…
店員:グランデサイズのラテをご注文のジョンさん?
客:わたしです。ありがとう。
これが一般的な流れだ。
次にぼくのパターンをいくつか紹介する
ぼく:アイスラテをお願いします。ダブルショットで。
店員:かしこまりました。お名前をどうぞ。
ぼく:ターミネーター
店員:え…。オーケー….。しばしお待ちを。
しばらくして…
店員:アイスラテ、ダブルショットをご注文のターミネーター
一瞬店の空気が凍り付く。そしてみんながこちらを見る。どうだ、みんなの注目を浴びることができるのだ。
ラテを受け取って、席に戻るときに「Hasta La Vista Baby」(アスタラビスタベイベー)なんて加えれば完璧だ。
「アハハ、あいつターミネーターだってよ」なんてバカにされる笑いをとれる。
パターン2(中華圏バージョン)
ぼく:ホットのラテを。グランデサイズでお願いします。
店員:かしこまりました。お名前を教えてください。
ぼく:「周杰倫」(台湾の超有名ミュージシャン)です。
店員:!?!?!…。ふふふ….。では、しばらくお待ちください…。
しばらくして…
店員:グランデラテをご注文の…周..杰倫さん…。
ここですぐにとりにいってはいけない。
店の人たちみんながザワザワし始める。「え、周 杰倫がいるの?」、「どこどこ?」
うーん、取りに行きづらい。ちょっと後悔…。
そして、取りに行くと。「なーんだ…」ってなる。
でも、みんなに見られるし、状況によっては写真・動画撮られたりする。
どうだ、くだらないだろう…。
でも、こうでもしないと、あのお高いラテの元が取れない気がするんだよね。だからちょっとくらい楽しくないとやってられんのよ。普通に名前を言うよりは楽しくていい。
それだけ…。
みなさまも海外旅行のときにお試しあれ。
既に試したことがある人は、コメントで教えてね。
家でもスターバックスコーヒーを。
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