支払いトラブルを避けるための7つのヒント

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Aiden
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支払いトラブルは、金額が大きければ大きいほどダメージもでかくなる。早いうちにトラブル回避のポイントをおさえておこう!

支払いが遅れている」、「なかなか支払いがない」、「仕事を完了したが、その後連絡が途絶えた」。フリーランス翻訳者であれば、おそらく誰もが1、2度は経験するであろう支払いのトラブル。事前に対策を立てておくことで、回避できることも多いので、そのいくつかを紹介する。

この記事の対象者
  • フリーランス翻訳者志望者
  • 駆け出しのフリーランス翻訳者
この記事の内容

支払い関係のトラブルを避けるための事前対策について

1. Prozでフィードバックをチェック

feedback
Aiden
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既にパートナーとして経験した人たちからの口コミは貴重な情報だ!

一番手っ取り早い方法は、グローバルな翻訳者ポータルproz.comのBlueboardを確認することだ。Prozを知らない場合は、www.proz.comにアクセスし、ページを確認してみるとよい。

有料会員になることで、Blueboardという会員たちによる会社へのスコアリングとフィードバックを見ることができる。支払いなどのトラブルがある会社のスコアは低くなり、ネガティブなフィードバックが書かれている。

あまりにも多くの会員がネガティブなフィードバックを残すと、prozからの内部チェックが入り、その会社は立ち入り禁止になったり、今後仕事を掲載できなくなる。その効果は高い。prozの関しては別の記事で詳細に説明を行う(たぶんね)。

2. Googleサーチで会社の評判を調べる

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Aiden
Aiden

Google師匠、いつもお世話になっております!

会社によっては、prozにそれほど情報がない場合もある。その場合は、Googleで検索するとよい。XXXという会社なら、「XXX payment issue」や「XXX bad payer」でリサーチを行う。

1件や、2件ネガティブなフィードバックがあったからといって、「悪い会社」と決めつけるのは早い。どのような文句が出ているのかもしっかりチェックしよう。翻訳者に非がある場合もある。

へたれ
へたれ

納品した仕事にケチつけやがって、支払いを拒否しやがった。最悪な会社だ。

可能な限り先入観をなくすためにも、客観的にフィードバックを行っている投稿を参照するとよい。「普通に仕事しているのに支払いが遅れている」といったものが何件もあれば、その会社の支払い状況が悪いことは明らかだ。過去に裁判沙汰になっている場合もあるので、入念にチェックしておきたい。

3. ドメインを確認する

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会社のWebサイトやメールアドレスが無料サービス(XXX.google.comXXX@gmail.com)である場合は注意が必要だ。翻訳を専門に扱うプロフェッショナルなサービスであれば、独自のドメインを持ち、Webサイトも自前のものがあるはずだ

仕事を受けたり、新たに契約を交わす場合は、相手がwww.AAA.comといった独自ドメインのWebサイトを持ち、そこの関係者である人物で、そこのドメインのメールアドレスを持つ(john@AAA.com)人物であることを確認しよう。

何かしら理由をつけて、会社のメールが使えないだとか、フリーメールだけで契約を行ったり、仕事を受けるようなことは避けたほうが無難だ。

4. メールの署名が釣りでないことをチェックする

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 Aiden
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何!?大手企業、大手翻訳会社からオファーが!?でも、ちょっと待て。落ち着いてメールを確認しよう!

メールなどでハンティングを受けたときはテンションが上がる。気持ちはよくわかる。しかし、喜ぶ前にしっかりチェックしておきたいことがある。

署名のWebサイトのアドレスやメールアドレスをマウスでポイントして、表示されている内容とリンク内容が一致していることを確認しよう

下の画像では、メールの署名部分の https://www.lionbridge.com/ja-jp/をマウスでポイントしている。すると、左下に実際に移動する先のアドレスが表示される。これが一致していれば問題ない。

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この画像では、メール本文のマウスでポイントしているアドレスと、左下のアドレスが一致している。しかし、これが別のアドレスになっていることがある。一致していない場合は決してクリックしてはいけないなりすましの詐欺である可能性が非常に高い

このように信頼されている会社の署名をコピーして、詐欺メールに貼り付けてなりすまし、翻訳者をだます手口もあるので注意されたい

5. 契約書を確認する

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Aiden
Aiden

契約書は睡眠薬じゃない。きちんと隅から隅まで読んでおこう。

契約書というものは非常に長く内容も退屈だが、フリーランス翻訳者の立場上から内容をしっかりと確認しておきたい。

特に注意しておきたい項目は次の通りだ。

  • 支払い条件
  • 支払い期限
  • 支払い方法

クライアントによっては、顧客が支払いを行った後でのみ翻訳者への支払いが可能という条件もある。そういったものは、トラブルになりやすいので避けたほうがいい。

支払い期限は通常、30〜45日だが60日という場合もある。個人的に60日は長すぎるし、リスクもあるので避けるようにしている。

支払い方法は通常、銀行振り込み、PayPal、Skrillだが、それぞれ手数料が違うのでしっかり確認しておきたい。また、振込手数料や中間銀行手数料など、各種費用についても「どちら側がどの程度負担するか」を確認しておいたほうがよい。クライアントによっては、銀行振り込みのみ受け入れており、少ない金額の支払いが問題となることがあるので、そのような点もチェックされたい(たえば、受けた案件の報酬が2,500円だったが、それ以上仕事がない場合。これで支払いを受けようとすると、銀行振り込み等の手数量がそれ以上になりマイナスになるということもある)。

6. こちらの条件も伝える

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Aiden
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すべてが契約書には書かれていない。メールで確認することも忘れずに!

プロの翻訳者は時間を守り、責任ある品質の納品を行う。このようなプロフェッショナルとパートナーシップを組む会社も、プロのリンギストに敬意を持って接さなければならない。

こちらもその旨を伝える必要がある。以下のような条件を契約時に提案する

支払いが遅れた場合の延滞料金
手数料の負担
プロジェクト中断のときの支払い

翻訳者は納期を厳守することが当然のことのように期待される。ならば、翻訳者への支払いも遅れがあってはならない。システムエラーや手違いなどで多少の遅れが出ることもあるだろう。よいパートナーシップを組むからには、多少の柔軟性も必要だが、1週間以上も遅れるとなれば話は別だ。ここでは当然、延滞料金を払ってもらえるように交渉しておくべきだ。

契約書に特に支払い時の手数料についての記述がない場合は、契約を結ぶ前、仕事を受ける前にメールのやりとりでしっかり確認しておこう。

時折、顧客の都合により急にプロジェクトがキャンセルになることがある。翻訳者は既に仕事を始めているし、そのプロジェクトのために確保している。このような場合でも、「仕事を完了していないのだから支払いなし」というようなことがあってはならない。そのため、これについても事前に話し合っておいたほうがいい。

7. 支払いを自動化している会社を選ぶ

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Aiden
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インフラの自動化を徹底している企業は優良だ!

最近では、発注書、請求書、支払い、これらすべをオンラインのポータルサイトを使って自動化している会社も少なくない。このようなシステムは、こちらがプロジェクトごとの支払いの管理や銀行情報の登録などをしっかり行っていれば、支払いが遅れることはほとんどない。

契約を結ぶ前や、交渉を行っているときに、支払いの自動化について尋ねてみるといい。ぼくはこれまで自動化されている会社の支払いトラブルがあったことはない。1度だけシステムエラーで支払いが行われていないことがあったが、連絡したらすぐに解決してくれた。

それでも問題が起きた場合

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Aiden
Aiden

問題が起きてもまずは落ち着くこと。頭ごなしに文句を言っても始まらない。

問題が発生したら、順を追って処置を行うしかない。

  • 自分に問題がないことを確認する
  • 催促メールを書く
  • prozなどのポータルにネガティブなフィードバックを書くことを伝える

まず、一番大切なことだが、自分が納品した翻訳が受け入れらていない場合は、支払いを拒否されることもある。翻訳者の仕事は「翻訳して納品するだけ」ではないクライアントとその顧客が満足できるものを納品しなければ支払いを受ける権利はない(当然いちゃもんを付けられるのは困るが)。品質に関するフィードバックがあったり、顧客に拒否されたといった連絡がある場合は、まずはそれについて話し合う必要がある。これは支払いを要求する以前の問題だ。

「自分に思い当たる非はなく、納品後特に問題に関するフィードバックもない。しかし、支払いが期限通りに行われていない」。こういった場合は、まずは催促のメールを出そう。怒りを示すのではなく、案件名、発注番号、請求番号、日付、金額を明記して、フォーマルなメールを書こう。

それでも支払いを渋られたり、メールを無視された場合は、prozやブラックリスト管理ポータルに正式なタレコミを行う旨を伝えよう。トラブルを避けるためにも、あくまで冷静なメールを書くように心がけたい。

さいごに

ぼくが知っているフリーランス翻訳者は、ほぼ全員1度や2度の支払い問題を抱えたことがある。金額がすくなければ、よい教訓になったと思ってあきらめもつくが、数十万円、数百万円になると、かなりダメージも大きい。

このヒントを参考にして、支払い問題の回避に貢献できれば何よりだ。

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